金剛山 宝泰禅寺(ほうたいぜんじ)は寺伝によると、はじめ真言密教の 道場として開かれました。
しかし、南北朝時代の弘和元年(1381)に、後醍醐天皇の皇子である無文元選(明治天皇より聖鑑国師、昭和天皇より圓明大師の勅諡号を下賜される)が駿州に至り、同寺を臨済宗に改宗しました。その後、170年あまりを経た弘治3年(1557)に京都・妙心寺四派本庵のひとつ霊雲院住持の亀年禅愉の法を嗣いだ雪峰禅曽によって、臨済宗妙心寺派として再興されました。
戦国時代には戦乱により伽藍が消失しましたが、武田家さらに徳川家により保護されました。江戸時代になると朝鮮の通信使が往来する際の休憩所として幕府から指定され、使節の記録には「国中第一奇麗」(申維翰『海游録』)とあり、往時の姿が偲ばれます。
しかし、昭和15年(1940)の静岡大火や昭和20年(1945)の空襲により、本堂、庫裡、坐禅室、阿弥陀室、経蔵等が灰燼に帰しました。その後、昭和22年(1947)から40年(1965)にかけ再建され、さらに平成5年(1993)に客殿、庫裡、書院、隠寮、山門、位牌堂が一新され、同時に著名な作庭家中根金作氏を招き、中庭の作庭がなされました。
現在、駿府の名刹として静岡駅の近隣にその威容を誇っています。 度重なる不運にみまわれながらも、先人達が法灯を護持し、宝物を守り伝えていこうとする努力と深い信仰心が、そこには今日も力強く息づいています。
本展では、宝泰禅寺歴代の頂相、墨蹟、経典、舶載された中国絵画や日本の水墨画、白隠慧鶴(はくいんえかく)が描いた禅画、貴重な古文書など多数の宝物が出品されます。
禅の教えには「不立文字・教外別伝・直指人心・見性成仏」という言葉があります。 師から弟子へ文字を通さず、自己自身が本来持っている仏の心を見いだし、 最終的にその境地に至ることが人生の目的であることを示しています。 本展が皆様にとってその一助になれば幸いでございます。
会期
2009(平成21)年10月31日(土)~12月20日(日)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館)
観覧料
一般500円/中・高校生300円/小学生200円
※土日は小・中学生無料
※20名以上の団体客様2割引
交通
◎バス利用→JR東海道線・浜松駅より、JR浜松駅北口を出て、
遠州鉄道バス乗り場(12番乗り場)から
[内野台行]乗車 ←(乗車時間約8分)→ [元浜町]下車 バス停目の前
◎車利用→浜松駅よりタクシーで約5分
東名浜松IC、または浜松西ICから約30分 二俣街道沿い
詳しい交通案内はこちら
主催
財団法人平野美術館、宝泰禅寺、中日新聞東海本社
協力
財団法人伊豆屋伝八文化振興財団
監修
日比野秀男(常葉大学造形学部長)
後援
静岡市、浜松市、テレビ静岡、ケーブル・ウィンディ、K-MIX、浜松中日文化センター、中日ショッパー
(順不同敬称略)
お問い合わせ
財団法人平野美術館
〒430-0942 静岡県浜松市中区元浜町166番地
TEL.053-474-0811
静岡県静岡市にある臨済宗妙心寺の名刹・宝泰禅寺(ほうたいぜんじ)の名宝を平野美術館で一堂に展示いたします。すべての作品が浜松で初公開となります。
歴代住職の頂相、墨蹟、経典、舶載された中国絵画や日本の水墨画、白隠慧鶴が描いた禅画など宝泰禅寺に遺された貴重な作品の数々を一堂に展示いたします。
また、武田信玄や徳川家康が宝泰禅寺に当てて記した古文書なども併せて紹介いたします。
作品数は約40点です。
特別公演会「禅の心」
宝泰禅寺住職・藤原東演氏による講演会を開催いたします。
講師:藤原東演氏(1944年静岡市生まれ。宝泰禅寺第二十四世住職。臨済宗妙心寺派教師会会長。
サルナートホール館長。京都大学法学部卒業後、京都の東福寺専門道場で修行。その後、
妙心寺派教学部長、浜松大学非常勤講師などを歴任。
テレビ説法、コメンテーターとしても活躍。著書多数。)
日時:11月21日(土) 午後1時半~3時
定員:先着30名(中学生以上)
参加費:無料(但し、本展観覧券が必要)
申込方法:事前に平野美術館までお電話にて申込ください。TEL.053-474-0811
申込受付:10月31日(土)午前10時から受付を開始いたします。
(定員になり次第受付を終了します。)