「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」小野小町が桜花に自分の身を託して詠んだこの歌には、花の美しさの本質が端的に表現されています。四季の移ろいの中に刹那的に吹く花々は、古来より人間の心をどれだけ癒し続けたことでしょう。
また、「枕草子」の第三十七段には、梅・桜・藤・橘・梨・桐・棟(栴檀)などの木の花の持つ魅力が余すとこなく描写されています。
画家や工芸家にとって“花”は、自分自身の思いがそのまま反映される題材でもあり、作品を見れば作家の個性と作家が何に興味をそそられたかがわかります。作家にとって“花”をテーマにすることは、単なる写生の対象として形を写し取るのではなく、それが持つ生気を捉え、自己の心情を吐露することにほかなりません。時にはそれは花々の持つ特徴を極限までに誇張し、意匠化されることによって我々に強い印象をもたらしています。
今回の展覧会では、川合玉堂、川端龍子、小野竹喬、中村岳陵などの理想的な日本の原風景を追求した作品や伊東深水、野島青茲などの着物の意匠の中に花の生気を封じ込めた作品など約50点を展示いたします。
ぜひこの機会に、作家たちによって表現された華やかに咲き競う花々をお楽しみ下さい。
会期
2009(平成21)年8月18日(火)~10月18日(日)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館)
※10月13日(火)は休館、9月21日(月)、10月12日(月)は開館いたします。
観覧料
一般500円/中・高校生300円/小学生200円
※土日は小・中学生無料
※20名以上の団体客様2割引
交通
◎バス利用→JR東海道線・浜松駅より、JR浜松駅北口を出て、
遠州鉄道バス乗り場(12番乗り場)から
[内野台行]乗車 ←(乗車時間約8分)→ [元浜町]下車 バス停目の前
◎車利用→浜松駅よりタクシーで約5分
東名浜松IC、または浜松西ICから約30分 二俣街道沿い
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主催
財団法人平野美術館
後援
浜松市
お問い合わせ
財団法人平野美術館
〒430-0942 静岡県浜松市中区元浜町166番地
TEL.053-474-0811
館蔵・寄託作品の中から厳選し、花をモチーフとした美し名画の数々を展示いたします。作品は約50点です。